【過去の日記】チェコの占星術師と、初めての風水(2009.03.09 )

2週間程前から、ここ下鴨サプライズ(過去私が住んでいたシェアハウス)には、
Mちゃんの友人の、チェコ女性の占星術師が遊びに来ている。
彼女は心理学を専攻し、10年程前から精神世界の本を出したり、
そして長年、西洋占星術のカウンセラーをしていたりしていて、
話をしていても、占星術はもちろんのこと瞑想に始まり禅やヨガや
チベット仏教…様々な世界の引き出しを持っていて本当に面白い。
とても率直で、大きな声で笑うかわいい人。

初めて会った人でもすぐに「彼は素晴らしいけど、とても怠惰。」
「あの人は何でも思いを口に出してしまう人ね。」
「彼女はまるで15歳くらいの子供の様。」などと鋭い指摘がどんどん飛ぶ。

先日一緒に歩いている時に、私の花粉症があまりにもひどかったので
彼女が私の頭部を少し押したりして調べて、
「あなたは耳と頭を隠しなさい」と言ったので、
言われた通りにやってみると、不思議と本当にましになった。
耳から何かが入ってきていたのがシャットアウトされたような感じ。
人によって場所は違うらしい。同居人は額を隠すように言われ、
その効果に2人して「凄いね」などとしきりに感心した。

目で見えない事を以前はなかなか信じる事が出来なかったのだが、
科学者の青山圭秀さんも「理性のゆらぎ」で、
”実際に科学ですら確かなものはない、全てはゆらいでいる”と書いている。
この目で見えているものでさえ、自分の思い込みかも知れないなどと思えば、
目に見えないこと=信じない。という単純な発想は私の中から既に消えて行った。
目に見えない所でもっともっと世界は広がっている。
それを感じるようになったら実際に私の世界は一気に広がったのだった。

おそらく彼女には”気”の流れが見えている。

初めての日本だとは決して思えないくらい、彼女は毎日毎日忙しい。
様々な人が、彼女のsessionを受けた。
ある人は結婚式の日取りが決まり、様々な人が決断をし、
占星術や彼女自身の得た知識に基づいた的確な指摘は
知らず知らずの内に、自分を確かな方向へ向かせようとする。
まるで始めから決まっていた事を、すっかり忘れていたかのようだ。

私にとっては人生で2度目の占星術だった。

私の部屋で、通訳をしてくれるMちゃんと3人で話をして、
私が「なんだか色々と滞っている。」と言う様な事を言ったら、
すかさず「あなたの部屋はこのままではダメだ。」だと言われた。
この机とタンスは動かした方がいいと言う。
何故か?と尋ねると「前に住んでいた人の気が残っている。」のだと答えた。
確かにこの机とタンスはもしかしたら、
遥か数十年前からこの位置にぴったりと収まっていて、
おそらくずっと動かされずに、様々な人に使われて来たのだろうと思う。
「そうだと思う。」風水も勉強している彼女が言う。
以前の住人の気が流れずに滞っている。
「流してあげると、前住んでいた人たちも楽になるでしょう。」

「あなたは自分の部屋を自分でクリエイトする必要がある。」
「あなたの部屋には物がとても多い。そうなると気が分散する。
おそらくかなりのものを捨てなければならないと思う。」
「人の書いた絵も飾らない方がいい。飾るなら自分の絵か、成功した人の絵を。」
そしてその前日に、自分が同居人と毎日毎日遊んでいることに、
不意に”自分の事がどうしてこんなに進まないのだろうか”なんて思っていた矢先に、
「今は一階によく居るけれど、部屋が変わるとあなたは部屋に戻りたくなるでしょう、
仕事もはかどります。」
「あと、窓が多過ぎる。窓が多いのはいいのだけれど、そうなると”気”は
入っては出て、入っては出て行く、入り口のガラスには少し透ける紙をはったほうがいい。」

「部屋は生活にとても深く影響するのです。きっと人生が変わるでしょう。」

乾いた大地に水が染込むように、彼女の言う事が心に染み渡って行く。
その瞬間、確かに部屋に滞っているどんよりした気を私も感じた。
「部屋の模様替えをしよう。」そうして勢いのまま二日間で私の部屋の全てのものは
もとある場所から、彼女の風水に基づいた場所へと移動された。

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「パソコンはどこに置いたらいい?」と聞くと
入り口から入って右側の壁を指差して、
「ここは”創造”のエリアなので、ここがbetter。
壁を背中にして、外に向いて座ったほうが絶対にいい。想像力が広がるから」

「入り口の真正面は”victoryー勝利”のエリア。
ここには”火”をイメージする、赤色のものを置くといい。
シャープなものや、ろうそくもいいでしょう。
決して水をイメージする”青色”のものは置いてはいけない。火と水は相反するから。」
「友人に貰った仏陀の小さな像は?」
「それは、右手前の”protectionー保護・防衛”エリア。
主に友人と男性を表すエリアへ。水をイメージするのもそこに置く。」

風水

入り口右奥の”relationshipー恋愛”エリアは、常にクリーンにしておくこと。
ゴチャゴチャしていると関係もゴチャゴチャになる。
根が張ってしまう植物も、それに抽象的なものを置いてはいけない。
関係も抽象的になってしまうから。
配色は黄色がいい。いい香りのするお香や石など、ペアの何かを置くといい。
男女がHugしているようなロマンティックな写真などや、2人の写真を飾るといい。

入り口からみて左奥は”moneyー金運”エリア。
貯金箱を置き、そして生き生きと育つ植物を置く。

左手前にダライラマの写真を飾っていたので、仏陀の傍へと移動させようとしたら、
「いえ、彼の写真は”wisdomー知恵”エリアへ。その場所のままで大丈夫。」と言った。

鏡の場所は難しい。鏡は映すものを倍にする。
美しいものは倍美しく、淀んだものは2倍淀む。

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まるでパズルのようだわ。なんて思いながら少しずつ少しずつ
沢山のものをそれぞれ決まっていた場所に置いていくと
ひとつひとつのものが意味をなしていたのだという事に気付き出す。
今まですっかり忘れていた物たちが息を吹き返す。
タンスと机を動かしたら、その元あった場所の空気が本当に軽くなって、
様々なものの命も動き出して、部屋全体の空気が風のように流れだすのを感じた。
「風水ってこういうことなんだ。」
今まで風水と言えばDr.コパしか想像出来ず全くもって興味が沸かなかったのだけれど、
軽くなった気の流れを感じるとどうしても”風水の効果”を感じさせずにはいられない。
気が流れて行くことがとても心地よく、まるで生き物の様に愛おしくなった。

そして気付く。
この一日の大半を過ごす部屋と自分自身が、どれだけ密接に関係しているのか。
散らかった部屋から得る情報は自分へとダイレクトに繋がって行く。
散らかった部屋は、自分の心をそのまま表す。

余談だが、便利さを差し置いた部屋の模様替えは、
いちいちあっちこっちに物をとりに行くのは面倒だけれど、
ギコチナイ動きの分、意識して掃除を心がけるようになった。
今まではスムーズに動ける分、物は偏ってしまって
すぐ散らかってしまっていた。
わざわざしまうという行為がとても大切に感じるようになったのだ。

風水は心地よい”気”を循環させる技なのだと思う。
心地よく、いつも新鮮であるための。